朝晩の空気が少しずつ涼しくなってきた。
もう夏は終わったはずなのに、なぜか体が重い。
朝起きても、どこかスッキリしない。
「涼しくなれば楽になるはず」と思っていたのに、むしろ今のほうがだるい気がする。
そんな違和感を抱えていませんか。
その違和感は、気のせいではないかもしれません。
涼しくなったのに、なぜか疲れが取れない
夏の間は、暑さに負けないように気を張って、なんとか乗り切ってきた。
冷房なしでは眠れないけど、一晩中冷房の風にあたって朝になると喉も肌も乾燥していることに気づく。
外の暑さと室内の気温の差に耐えながら、「こんな日々も暑さがおさまれば楽になる」と忙しい毎日をこなしてきた。
そうやって気力で踏ん張っていたものは、涼しくなって気が緩んだ瞬間に、どっと表に出てくることがあります。
頑張り屋な人ほど、こういう疲れの出方をしやすいのかもしれません。
夏の間は「まだ大丈夫」と思って走り続け、季節が変わってようやく肩の力が抜けたときに、それまでの疲れがまとめて押し寄せてくる。
「なんで自分だけこんなにだるいんだろう」と責めなくても大丈夫です。
それだけ、夏を乗り切ってきたということでもあります。
「秋バテ」というものがあるらしい
こうした季節の変わり目の不調は、「秋バテ」と呼ばれることがあるそうです。
夏の間の寝苦しい夜が続いたことによる睡眠不足や、冷たいものを摂りすぎたことによる体の冷え、朝晩の気温差による自律神経への負担などが関係していると言われています。
たとえば、こんな感覚に心当たりはありませんか。
- 十分寝たはずなのに、朝からだるい
- 涼しくなったのに、なぜか疲れが抜けきらない
- 理由もなく、少しイライラしやすい
- 何かをする気力が、いつもより湧いてこない
もし思い当たるものがたくさんあっても、それは「あなたが弱いから」ではありません。
季節の変化に体がついていこうとしている、とても自然な反応です。
「今の自分の疲れには、こういう背景があるのかもしれない」と知っておくだけで、少し気持ちが楽になる方もいるのではないでしょうか。
疲れを「明日」に持ち越さないために。夜、自分を労わる時間を持つ

日中は仕事や家事に追われて、自分の体調に気づく余裕がない。
それなら、せめて夜だけは、その日の疲れをリセットする時間にしてみませんか。
特別なことをする必要はありません。
いつもより少し丁寧に、湯船に浸かる時間を作る。
それだけで、体の緊張がゆるんでいくのを感じられることがあります。
照明を少し落として、スマホは手の届かないところに置く。
肩までゆっくりお湯に浸かって、その日にあったことを振り返るでもなく、ただぼんやりと過ごす。
そんな数分間があるだけで「今日も一日、がんばったな」と、自分を切り替えられることがあります。
夏の間は湯船に浸かる余裕すらなくシャワーで済ませていた、という方も多いかもしれません。
だからこそ季節の変わり目は、湯船に浸かることで軽やかな自分を取り戻すきっかけにもなります。
我が家では、バスソルトや入浴剤を工夫することで、季節ごとの「今日はしっかり温まりたい」「明日は疲れを残したくない」という気分に合わせたお風呂時間を作っています。
実際にどんなものを、どんなふうに取り入れているのか。
半年間続けてみて気づいたことを、「【セルフケア日記】エプソムソルトを半年間続けた結果、実感した4つの変化」の記事にまとめています。
巡りをサポートする、夜の一杯という選択肢

体の外側からのケアに加えて、内側からのアプローチとして、夜に体を労わる飲み物を取り入れている人もいます。
冷たい飲み物や重い食事は、寝ている間の消化にも負担をかけると言われています。
逆に、温かいものをゆっくり一杯だけ取り入れると、それだけで体がほっとゆるむような感覚があります。
ひとくち飲んで「今日はここまで」と区切りをつける、一日の締めくくりの儀式のようなものかもしれません。
私自身、忙しい時期ほど食事が偏りがちになるので、そういうときに続けやすい形で取り入れられるものを探して行き着いたものがあります。
実際に飲んでみた感想や続けやすさについては、「蓬緑(よもぎみどり)の口コミ・評判は?実際に飲んだ感想と味・飲み方をレビュー」でレビューしています。
そもそも「体質から整えたい」という人には
お風呂や飲み物といった夜の習慣は、その日の疲れをリセットするには役立ちますが、「毎年この時期になると同じように不調が出る」という方は、その場しのぎのケアだけでは物足りなさを感じるかもしれません。
そういうときは、自分の体質を知ることから始めてみるのも一つの方法です。
冷えやすい体質なのか、疲れをためやすい体質なのか。
今の自分の状態を知ることは、季節に振り回されずに過ごすための材料にもなります。
それは「夜の習慣」の延長というより、もう少し長い目で自分と付き合っていくための入り口、といえるかもしれません。
「なんとなく不調が続く」ことの背景や、自分の体質を知る方法については、「「病院に行くほどじゃないけど、ずっと不調が続く」人へ|体質を知ることから始めるセルフケア」の記事で詳しく触れています。
秋バテを、自分を知るきっかけに ― 頑張った夏を労わる季節へ
お風呂、飲み物、体質理解。
ここまで見てきた夜の過ごし方は、どれも方法としては小さなものです。
けれど、こうして立ち止まって自分の疲れと向き合ってみると、気づくことがあります。
秋バテは、悪者ではないのかもしれません。そしてそれだけ夏の間、気づかないうちに頑張っていた証でもあります。
暑さに耐えること、涼しい部屋と外の気温差に順応すること、いつもと変わらないペースで日々をこなすこと。
ひとつひとつは小さくても、積み重なることで体にとって負担になってしまうこともあったはずです。
それでも大きな不調にならずにここまで来られたのは、あなたが自分なりの工夫で夏を乗り切ってきたからだと思います。
だからこそ、涼しくなった今は、頑張った自分を労わる季節にしてみませんか。
「もっと頑張らなきゃ」ではなく、「今年もよく頑張ったな」と、まず自分をねぎらうところから始めてみる。
湯船にゆっくり浸かる夜も、体を労わるために飲み物や食べ物を選ぶ日も、どれも特別なことではありません。
ただ、それらを積み重ねていくうちに、「自分は何をすると楽になるのか」「どんなときに疲れがたまりやすいのか」という、自分自身への理解が少しずつ深まっていくはずです。
秋バテは、いずれ過ぎていくかもしれません。
けれどそこで得た「自分を労わる感覚」は、この先の季節の変わり目にも、きっと役立ってくれます。
夜のちょっとした習慣が、その気づきの入り口になれば、と思います。



