思うこと

【2024年】今年読んでよかった8冊の本|心に残った名著たち

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 読書は私にとってセラピーのような存在で、暮らしを見つめ直すきっかけを与えてくれたり、心の豊さを育ててくれる。

2024年に読んだ約50冊の本の中から、今年の8冊を選んでみました!

【あわせて読みたい】「『私の生活改善運動』本棚を見つめていたら、あの頃の自分と再会した」

今年読んでよかった8冊の本

1.『星がひとつほしいとの祈り』原田マハ

時代がどんな暗雲におおわれようとも、あなたという星は輝きつづける――
注目の著者が静かな筆致で描く、20代から50代まで、各世代の希望と祈りを見つめ続けた七つの物語。

『星がひとつほしいとの祈り』あらすじより引用

 秋の長夜にぴったりの短編小説。

お気に入りを選ぶなら「星がひとつほしいとの祈り」と「長良川」の2つ。

 「星がひとつほしいとの祈り」は、主人公のコピーライターがホテルの自室でマッサージを呼ぶ。担当したセラピスト(老女)から語られる戦時中の話は、上流階級のお嬢様だった老女から語られる恋の物語と戦時中の苦しく儚い現実。

涙なしには読めない物語!

 「長良川」は、50代で夫をがんで亡くした主人公堯子が、夫との思い出の場所である長良川に娘とその婚約者と旅行で訪れる。

夫との過ごした場所をこれから門出を迎える二人と巡るうちに、夫との大切な記憶が蘇る心温まるお話。

2.『ありえないほどうるさいオルゴール店』瀧羽麻子

耳の聞こえない少年。
音楽の夢をあきらめたバンド少女。
不仲だった父の法事で帰郷した男性。
長年連れ添った妻が倒れ、途方に暮れる老人。
彼らの心には、どんな音楽が流れているのでしょうかーー。

–「ごめんね」も、「ありがとう」も。時に音楽は、言葉以上に、「想い」を伝えます。
“音が聞こえすぎる”店主が、あなたが言葉にできず胸にしまっていた想いを“音楽”にして、小さな箱(オルゴール)に詰めてくれます。その音を聴いた瞬間、胸いっぱいにやさしい思いが広がるのです。

『ありえないほどうるさいオルゴール店』あらすじより引用

 舞台は北海道の小樽。

小さなオルゴール店で少し不思議な主人が、お客さんの心の中に流れる音楽をオルゴールに仕立ててくれる。

心と心の繋がりやぬくもりが体に染み渡る爽やかで素敵な小説だった。

続編の『もどかしいほど静かなオルゴール店』は今年中に読めなかったので、来年絶対読みたい!

3.『やがて満ちてくる光の』梨木香歩

『西の魔女が死んだ』でのデビューから現在まで、25年の作家人生を映し出すエッセイ集。森を歩き、鳥を観る。

きのこの生命に学び、人の未来を思う……物語を育む日常の思索を綴る。

「この文章が、いつか生きることに資する何かになってくれたら。受け手があって読んでくれて、初めて物語は完成する。作り手を離れ、そこから紡がれていく何かがあると思うのです。」

――創作の萌芽を伝え、読み手を照らす光が、胸に静かに届きます。

『やがて満ちてくる光の』あらすじより引用

 『西の魔女が死んだ』の著者である梨木香歩さんのエッセイ。

人や文化との出会いや、暮らしの営み、自然や生命など彼女の感性に触れられる作品。

彼女の綴る文章が好きで、どんな視点でこの世界を見ているのか興味がある人におすすめしたい!

旅中に訪れたエストニアの森も登場するので、丁寧な暮らしや北欧好きさんも好きな世界観かも。

4.『茶柱の立つところ』小林聡美

コロナ禍前から半分隠居状態、同居の猫とも少々ディスタンスあり気味な関係。
たまに出かけることもあるが、基本的にひとりで過ごす。
事件と呼べるほどのことは何も起きない極めて平穏な日々。
そんな生活の中でふと見つけた「茶柱」のような、ささやかな発見や喜びを綴ったエッセイ集。

『茶柱の立つところ』あらすじより引用

 

 小林聡美さんといえば、フィンランドが舞台の映画『かもめ食堂』のサチエ。

くすっと笑ってしまうような暮らしの一コマや、マンネリ化した日常をパッと明るく前向きにしてくれるエッセイ集。

5.『ことばのくすり 感性を磨き、不安を和らげる33篇』稲葉俊朗

日常を見る目が変わる、医療&芸術エッセイ 
「歩くこと」も「食べること」も、実はスゴイこと? 
医療と芸術の最前線にいる著者が、日常に潜む奇跡を鮮やかに照らしだす33篇。

『ことばのくすり 感性を磨き、不安を和らげる33篇』あらすじより引用

 

 いのちを目の当たりする循環器内科の現役医師でありながら、西洋医学だけでなく伝統医療や代替え医療にも精通する稲葉先生。

哲学的でふわっと優しい稲葉先生の言葉は、まさに”ことばのくすり”。

ホリスティックな在り方や当たり前の日常が一つひとつ丁寧に描かれていて、稲葉先生の言葉に触れる旅に心がふわっと軽くなった。

6.『太陽帆船』中村 森

帆を揚げる 会いたい人に会いに行くそれはほとんど生きる決意だ

《別れても会えなくなっても見えずとも一度出会えばずっと祝祭》
《天秤にあと少しだけ花びらが降ってきたなら変わる人生》
《百年後、朝の海辺で待ってます。この約束を愛と言いたい》

中村森の第一歌集。

『太陽帆船』あらすじより引用

 

 お気に入りのカフェでゆっくり浸りたい詩集。

太陽の日差しを受けて、浜辺でキラリと輝くシーグラスのような美しい言葉と儚い余韻がたまらなく好きだった。

うぅぅ、私もいつかこんな詩を書きたい!!!

7.『エレガント・シンプリシティ 「簡素」に美しく生きる』サティシュ・クマール著・辻 信一訳

 思想家でエコロジストのサティシュ・クマール氏の著書

<エレガント・シンプリシティ>とは何か。

それは、どういう暮らしかたをするかという知恵であると同時に、どういうこころを育てるかという、スピリチュアルな探究です。

 この本では彼自身の平和巡礼の旅について、そして文明が発達した現代社会でビジョンをもって豊かに生きることの大切さが書かれていて

「さぁ、今日からどう生きようか」と考えさせられた。

人生の選択で迷ったときにまたこの本に帰りたい。

日本には「わび」「さび」という美学的な概念がある。

そこには「飾りけがない」「気取らない」「謙虚」などの意味が含まれている。

高級そうで、華やかで、大げさで目立つものである必要はない。

ザラザラ、ゴツゴツしていたり、あっさりしたりしていてもよい。ありのままで、手がこんでいない。

まさに「わび」と「さび」には〈エレガント・シンプリシティ〉、簡素で美しい生きかたが表現されている」

『エレガント・シンプリシティ 「簡素」に美しく生きる』あらすじより引用

8.『翻訳できない世界のことば』エラ・フランシス・サンダース著・前田まゆみ訳

NAZ

ウルドゥー語 名詞

「だれかに無条件に愛されることによって生まれてくる、自信と心の安定」

世界の果てまでも一緒に着いてきてくれる人がいると、足取りにも弾みがつき、笑顔が生まれます。

『翻訳できない世界のことば』本文より引用

 

 原作のタイトルは「LOST IN TRANSLATION」

「え、これは絶対フィンランドでしか使わない〜!」と思わずツッコミを入れたくなる言葉や、言葉で表現できないあのとき感情、愛情、ぬくもり、ひととき etc…

世界中の言語を通して、新しい感性が磨かれる一冊。

まとめ:2024年も暮らしと言葉と、余韻を感じる本に救われた

 2024年に50冊の本に触れて感じたのは、本を読みながらノートにお気に入りの言葉を書き溜めていく時間が、私にとって大切な時間だということ。

電子化が進む中で、やっぱり紙の本の魅力には勝てないというか・・・

町の本屋さんも紙の本も手帳もなくならないでと祈りばかり。

 この記事を書きながら「あれも、これも・・・」と追加したい本が出てきてしまって、選ぶのが本当に大変だった!

全部あげていたら年が明けてしまいそうなので、また別の機会に小出しにしていきます(笑)

以上、今年読んでよかった8冊の本でした!