自分が見るもの、触れるものって大切だよなぁと感じる。
食べ物が自分をつくっているとよくいうけれど
きっと”どんな人やものに囲まれて暮らすか”も同じなんだと思う。
デンマークの大きな窓が大好きだった。
この分厚い壁と天井まで続く大きな窓
どの家庭も窓際にくるみ割り人形がいたり、小さな妖精がいたり
観葉植物を育てていたり。
フォルケ留学中、デンマーク人の友人のお部屋に遊びにいくと
カレンダーやキャンドル、間接照明、家族の写真など
自分の大好きなものを自宅から持ってきていて
同じ間取りなはずなのに私の部屋とは全く別のお部屋に見えた。
デンマークというとシンプルでおしゃれなデザインや家具のイメージも強いけど
ただおしゃれなだけじゃなくて、たった数ヶ月過ごすだけのお部屋でも
”大好きなものに囲まれて過ごす”
“自分の暮らす場所を心地いいものにする”
ことを大切にしていた。
あ、そうか、これがHygge(ヒュッゲ)なのかも。
正直今まで自分の部屋を充実させようなんて思ったこともなかった・・・
毎朝仕事に行って友人と夕食を食べて夜遅くに帰宅。
休日も出かけてしまうので、ほとんど家にいないし
私にとって家は、ただ寝るだけの場所だったから。
大好きなもの、ときめくものに囲まれて暮らすってなんて幸せなんだろう。
考えてみたこともなかったな。
これからはもっと目の前の暮らしを大切にしていきたい。
未来のことを考えすぎて、いまこの瞬間の思いや感情をスルーしてしまわぬように。
手の届く範囲の大好きな人たちと無理のない小さな幸せを守っていきたい。