”苦労することが美徳”とされる日本。
いつか幸せになるために「今はどんなに辛い思いをしてでも頑張る」と我慢しながら生活していた。
今日はデンマークで出会った友人との対話や、彼らとの生活を通して”今この瞬間”に目を向けることができるようになったお話。
未来を生きる東京の人々
アメリカ出身の友達と話していて、とても印象に残った言葉がある。
「日本って素晴らしいと思うんだけど、なんだかみんな未来に生きているよね。いい意味でも悪い意味でも。」
彼がいうには
東京は何もかも最新で近未来的。
だけどこうしてみんなで楽しい時間を過ごしていても明日の仕事の心配、未来への不安を抱えていて全然楽しめていない印象を受ける、と。
効率・利益・生産性・を重視した生活
今回のデンマーク渡航前もそうだけど
私自身、何かを始める時はいつも結果から逆算してきちんと計画を立ててから実行。
人に話した時に筋が通っているように、誇れるように。
”心から好きだから” と純粋な理由だけではなく
何か今後につながりそうだから、
この資格を取っておけば損はないだろう、
と思えるような選択をしてきたことが多かった気がする。
まだまだ土の時代の ”頑張ることが美徳”
”努力なくして夢を叶えることはできない”
という考え方が根深く残っていて
無意識のうちに、その価値観を他人にまで求めてしまうことも。
(もちろん、私も含めて)
だからこそ自由な発想で夢を叶えていく人を心の底から応援できず、
素直に「素敵だね!」と言えないのかもしれないなぁ。
時間軸の変化
「何もしない時間」にとっても焦っていた1ヶ月目
友人の言葉通り、目の前の景色や時間を置き去りにして、未来のために生きていたデンマーク到着直後。
「ガッツリ勉強して全力で知識と経験を吸収するぞ〜!」
と意気込んでいたものの・・・
当初の予定が大幅に変更になったことで何もない時間が急にできてしまった。
「仕事を休職してまでデンマークにきて、こんなんじゃだめだ。」
「とにかく何かしなきゃ。」
とただただ焦る毎日。
そんなふうに過ごしているうちは
目の前のこの瞬間に心をおいていなかったからか、
人間関係もうまくいかないし、すべてのことが前に進まない気が重い日々だった。
もっと丁寧に暮らしたいと思うようになる
たくさんの人と出会うことで少しずつ何もしない時間こそ、自分と対話する大切な時間だと気づき始めたのが2ヶ月目以降。
ある日の休日、ハイキングでドロドロになった靴を手洗いしていたときのこと。
一緒に旅してくれてありがとう。
と感謝の気持ちで溢れて、また新たな命をふきこむ感覚になった。
なんでもない日常の出来事なのにすごくぽかぽかした温かい気持ち
あぁ、今までの私ってどれだけ余裕がなかったんだろう。
周りの愛する人たちを大切にする余裕もないほど、先の目標のために生きるより
今目の前にいる大好きな人たちと過ごすことにもっと愛を注いでいきたい
と心から思った瞬間だった。
今ある幸せを抱きしめて生きる
デンマークから帰国後、大きく変わったことは・・・
きっと先のことまで綿密に計画することをやめたこと。
とってもいい意味で思い描いていたものと全く違う生活になった3ヶ月。
全く計画していない展開だったけれど、直感を信じて大正解だったし
その時々で自分にとって必要な人や場所と出会ってきたんだろうなぁと今は感じる。
すべての計画が崩れたからこそ・・
予定していなかった夏のコペンハーゲンでの滞在を満喫できたり、たくさんの愛溢れる友人に出会うことができた。
人生ってきっとそういう繰り返し。
今の自分が満たされていれば自然と次に進むべき道が見えてくる。
ご縁があるところにたどり着くし、逆にどんなに頑張って努力しても叶わないこともある。
目先の結果だけでなくもっと長い目で見たときに、すべての選択に意味があって自分が選んだその道が未来の自分につながる最善の選択でしかない。
それ以上でも以下でもなければ、”たられば”なんてないんだろうなぁ。
最後に友人がくれた素敵な言葉をもう一つシェア。
「BeingがないとDoingはない」
まずここにいる今の自分が幸せであること、ときめいていること。
それをなしにして未来も何もないということ。
今日も私は今この瞬間の自分の直感を大切に過ごしています。
長くなってしまったけど、最後まで読んでくれてありがとうございます!
読んでくれた方の1日が愛で溢れていますように。