私の暮らしを大きく変えるきっかけになったフォルケホイスコーレ。
デンマークに渡航した日から今日でちょうど1年ということでいろいろ振り返ってみようかな。
あっという間に一年、だけど同時に遠い昔の記憶のような気がして不思議。
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いよいよ、デンマークへ出発
去年の今頃、実は7月終わりからずっと体調を崩していました。
初めての海外生活に緊張していたせいか長引いてしまい、本来予約していた飛行機を変更して去年の8月9日の便でコペンハーゲンに向けて旅立つことに。
空港に向かうスカイライナーの中で
「本当にひとりで海外で生活できるのかな」
「飛行機で喘息の発作止まらなくなったらどうしよう」
といろんなことがこわくなって、震えながらインスタのストーリーを更新したのを思い出した。
20時間以上の長旅で心臓はバクバク。心はザワザワ。
ついてから無事にSIMカードを見つけられるのか。
電車のチケットは買えるのか。
学校についたらどうやって挨拶しよう。
英語通じなかったらどうしよう。
とりあえず笑顔大事だよな、笑顔!笑顔!と、ぐるぐる一人で考えながらiPhoneのメモ帳に”空港についたらすること”というリストを数分単位で作ってソワソワしていました。
・・・心配性と考えすぎの*ヴァータ炸裂。
(*ヴァータ:Vataはアーユルヴェーダの3つのドーシャ(体質)のひとつ)
もうとにかく心配と不安と緊張で全然楽しむ余裕がなかった。
むしろ「あー。もう到着しないでくれ」と思っていたかも(笑)
こんなに何十時間も心臓バクバクでよく海外行けたなぁと我ながら思う。
専門学校やホテルマン時代に鍛えぬかれたおかげで、人前で自信があるように見せることだけは一丁前なのよね、昔から。
そういえば到着してからも楽しいことばかりではなかったよなぁ
結果的にとっても素敵な滞在になったからかなり美化されて忘れかけていたけど。
フォルケホイスコーレ:全然ウェルカムされない1校目
ロングコースは中止。
案内された部屋は窓が全開だったおかげで大量の虫が飛び回っているし、床には虫の死骸だらけ。
さらにその時期にいたボランティアのメンバーとエネルギーが合わなくてどう歩み寄ってもうまくいかなかった。
お互いに第二言語だからこそすれ違いがあったのかもしれないけど、ドラマのようなキラキラした留学生活のスタート!とはいかず。
計画が全部真っ白になった私は途方にくれてひたすら焦っていたんだった。
でも振り返るとすべての出来事に意味があって、彼らとの生活や出会いがあったからこそたくさんの学びがあった、ありがとうと今は思える。
10日間:夏のコペンハーゲン生活
1校目のフォルケホイスコーレを出て、とりあえずコペンハーゲンに行こうと決意したのが8月中旬。
なんとか節約しなきゃと人生初のドミトリー生活に挑もうとしたものの
「やっぱり男女共用は無理・・!」
とチェックイン直前で怖くなって逃げ出しました。
待っている間にドミトリーのラウンジで食べたお昼ご飯のチキンラップ。
お世辞でも美味しいといえないほどまずくて、それだけでもう心折れそうになってたなぁ。。
結局お金を出して安全を買ったんだけど、そのあとひもじい生活をしたのはいうまでもない。
だってデンマーク物価高いんだもん…
まさか節約のために、日本から持っていったインスタント味噌汁や、友人がくれた貴重な塩ラーメンを小さなホテルの部屋で、ひとり静かに食べることになるとは思ってもいませんでした。
日本食が恋しくなったときのために持っていったのに!!
それでも会いたかった人たちに初めましてできたり、「じゃあうちで働く?」と声をかけてもらったり。
行くあても住む場所もないのになぜか全く日本に帰る気はなかったんだよなぁ
そしてデンマーク中のフォルケホイスコーレに連絡して、エコヴィレッジを紹介してもらったり。
「これからどうしよう・・」と困っていたときに、たまたまInstagramでつながっていた素敵な女性が連絡をくれた。
フォルケホイスコーレ:瞑想とアーユルヴェーダを学んだ2校目
最終的に彼女が通っていたフォルケに行くことになり、たどり着いたのがこの2校目。
ここで過ごすうちにデンマークにいる意味や目的が変化して「今この瞬間」を楽しむことができるようになった気がする。
とはいっても突然幸せになれたり、急に自分を大好きになれることはなくて。
苦しいくらい大嫌いな自分と向き合って、少しずつ受け入れられるようになった。
授業が始まった当初、アーユルヴェーダはエステや美容の一種だと思っていたし、こんなに自然や宇宙を近くに感じて、暮らしが変化するなんて思ってもいなかった。
本当に改めて「人生何が起きるかわからないなぁ」と思いながら、藤井風くんのガーデンを聴いてる。
あの時からずっと、この先もきっと私の人生のテーマソング。
いつまで経ってもこの場所での日々は形容し難いけど、ご縁が重なってここに辿り着いて本当によかった。
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フォルケホイスコーレ留学を終えて帰国後
東京の生活に戻って感じること
そう、私は退職ではなく半年間のお休みをもらってデンマークに行っていたので帰国後は職場に復帰。
昨年の12月からは少しだけ東京のど真ん中でパソコンと向き合う毎日に戻りました。
同じ場所に戻ったはずなのに、東京やいつもの生活がまるで違って見えた。
よくも悪くもすっかり変わってしまった。
コーヒーやお酒を飲まないことは当たり前になっていたし、風邪を引いた時や生理中も薬に頼流前に、まずは食事や生活習慣を見直すようになった。
・・・完全にアーユルヴェーダにかぶれている。
でもアーユルヴェーダの”無理をしない、強制しない、自分がどう感じるか”を軸に生活していくうちに心も体も安定していく自分に出会った。
デンマークでのほぼベジタリアン生活から、肉も魚も食べる生活に戻ったことで
今までついたことのない場所に脂肪がついていたり、爪の厚さが変わって丈夫になったり、甘いものを食べすぎると眠くなってしまったり、
それに伴って体調や心の変化があったり。
ここで一度帰国したからこそ、身の回りの環境が”私にとって心地いいものなのか”を基準に考えられるようになった気がする。
「流行っているから」「お手頃価格だから」で買っていた洋服は選ばなくなって、どんなに時間がなくても顔を出していた飲み会やご飯のお誘いにも無理をしなくなったし、人とのほどよい距離感についても考えるようになった。
私を変えたのはデンマーク?フォルケホイスコーレ?
うーーーん。
たぶん私を変えたのはデンマークやフォルケではなくて”自分との対話”。
そして素敵な出会いとタイミング。
あくまでもデンマークやフォルケホイスコーレ留学はきっかけの一つにすぎないんだろうなぁ。
少し遡って数年前を振り返ってみると「転職」「断捨離」「瞑想」が私にとってキーになっていて、それが新しい発見や興味、出会いにつながった気がする。
断捨離や瞑想を通してやりたいことが明確になって、フォルケホイスコーレに行ってみたかったことを思い出した。
そもそも転職をしていなかったら留学資金を貯めることはできなかったし、お休みをもらうことも難しかったと思う。
正直デンマークという国やフォルケホイスコーレ留学が直接的に私を変えたかどうかはわからないけど、一年前の私が想像もしていなかった素敵な出会いと発見があったことは確か。
そしてフォルケ留学きっかけに改めて気づいた
“本当にやりたかったこと”
“生きてみたかった人生”
を形にするために今ものんびり旅を続けている。
去年の自分に会えるなら
もし去年の自分自身に会えるなら、あの時の自分に大きなハグをしてあげたい。
褒めてあげたい。
不安に打ち勝ったあなたは素敵だって伝えたい。
でも私が歩むことになる道やその先の未来は教えてあげないかも。
きっと未来を知らないからこそ、あのときの一瞬一瞬を大切にできたし思い切って挑戦できた。
結果よりもその過程や経験が何よりも大切だったと実感しているから。
実は今こうしてマイペースにブログを続けられているのも、デンマークで出会った友人たちのおかげだったりする。
あの日思い切って飛び込んだからこそ出会えた人、気づけたこと、感じたことが今ここでは伝え切れないほどある。
もし読んでくれている方の中に「フォルケホイスコーレ留学をしようか迷っている」という方がいればお話聞かせてほしいなぁ。
今日も皆様が愛溢れる1日を過ごしていますように。