東京に帰ってきてから、気づいたら携帯を触っている時間が増えた。同時にあふれる情報に一喜一憂して誰かと比べてしまう瞬間も増えた気がする。
そんな日々を送っていると安藤美冬さんの『つながらない練習』という本に出会った。
SNSや他者との距離感、境界線について考えてみた
私はリアルタイムでSNSを更新するのが苦手
「もっとSNS更新しなよ〜!とっても素敵な旅をしてるのに!」
たまに友人から言われる言葉。
ありがたいことに私がどんな旅をして今どんな街で何をして過ごしているのか、気にかけてくれる友人も多い。
シェアしたい思いや見てほしい景色はたくさんあるけど、私はリアルタイムでSNSを更新するのが苦手だ。
心の奥深くで芽生えた感情を「言葉」という型にあてはめたくないのかもしれない。
単純に言語化が下手なだけなのかもしれないけど・・
本当に大事なものは心の中に納めておきたい
SNSがあれば会ったことのない人も、名前だけ知っているあの人も、誰とでもつながれる。一歩も動かずに新しい友達もできるし、探していた情報や知識もサクッと見つけられる。
ストーリーやVlog、ライブ配信などボタンひとつで簡単に、どんな1日を過ごしているかシェアできてしまう時代に私たちは生きている。
だからこそ自分だけの世界観や空間、時間、そして愛する人との思い出を大事に納めておきたいなぁと思ったりする。
“本当に大切なものと、あなたがつながる。”
ー『つながらない練習』安藤 美冬
たくさんの情報に押しつぶされて、本当に大切なものを見失わないように。
心をすり減らさないために、自分軸で幸せを感じられるように。
たまには「好き」や「楽しい」「幸せ」を思う存分味わって独り占めしてしまえ〜!と思うの。
一人でたっぷりその感情を味わって余韻に浸り終わったら、少しだけみんなにお裾分け。
誰かの目やエネルギーに触れることで、形を変えてしまうこともある。
SNSとはほどよい距離感で、自分の目で見た景色や心に宿った感情、形のない思い出を大切にしていけたらいいなぁ。