思うこと

ベニシアさんから教わった『毎日をもっとゆっくりと』生きるために大切なこと

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ようやく秋らしくなってきて、心地いい風と太陽の光を感じながらいつものように洗濯物を干す。

風に揺られてふわっと柔軟剤の香りに包まれた。

こんな日は読書をしながらお昼寝をするだけの一日を過ごしたい。

ベニシアからの言葉の贈り物【毎日をもっとゆっくりと】

 この本を読むたびに手紙をもらったような気持ちになる。

彼女が紡ぐ言葉は穏やかであたたかくてスロー。

慌しい心を静めて、自然と共存しながら今日という一日に感謝の気持ちを込める。

京都・大原の古民家でハーブや植物に囲まれてゆったりと過ごす日々。

彼女の残してくれた言葉の余韻に浸りながら、暮らしについて考えてみようかな。

【世界文化社出版】『ベニシアからの言葉の贈り物 毎日をもっとゆっくりと』ベニシア・スタンリー・スミス

幸せな瞬間を思い出すときはいつもスローだ

 夏の青空に浮かぶわたがしのような入道雲、秋の訪れを知らせる金木犀の香り。

カーテンの隙間から太陽の光が差し込む朝。

淹れたてのコーヒーをいつもよりじっくり味わう休日。

心がじんわり温かくなるような穏やかな情景を思い返すと、なぜかいつも蘇る映像はスローモーションになっている。

ものすごく感覚的だけど伝わるかなぁ・・・。

楽しいひと時はあっという間に過ぎていくと言うけれど、幸せな時間はもっとゆっくり時間が流れていくような気がするし、「楽しい」は一時的なのもので「幸せ」は持続的?

これがHappinessとWell-beingの違いなのかな。

だとしたら、今の私はWell-beingを深めていきたいのかも。

いろんな層の幸せを感じてグラデーションを増やしていきたい。

幸せと利便性を追求した代償

人間は幸せと利便性を追求して、

自分たちの暮らしを便利で快適にしてくれるであろう製品を

次々と発明しました。

その幸せの代償は何でしょう。

私たちの暮らしは、本当に便利になったのでしょうか。

本当に、前よりもゆっくりできる時間が増えたのでしょうか。(後略)

ーベニシア・スタンリー・スミス『ベニシアからの言葉の贈り物 毎日をもっとゆっくりと』より

 この文章に思わずドキッとしてしまった。

数年前にミヒャエル・エンデのモモを読んだ時のように痛い所を突かれたような気がした。

なんだか自分のことを言われているみたいで。

家族や友人、パートナー。大切な人と豊かで幸せな時間を過ごすために働いていたはずなのに、気づいたら四六時中仕事のことで頭がいっぱい、そして本当に大事なものは全部後回し。

大事にしているつもりになって、目の前にいる愛する人の目を見つめることもできていなかったかもしれない。

(前略)・・せめて時々は考えることを止めて、思い出しましょう。

人生は舞台稽古ではなく、美しく生きる機会なのだと。

ーベニシア・スタンリー・スミス『ベニシアからの言葉の贈り物 毎日をもっとゆっくりと』より

暮らしはそれぞれが創り出す芸術作品

生き方、暮らし方は、ひとりひとりが創り出す芸術作品です。

ーベニシア・スタンリー・スミス『ベニシアからの言葉の贈り物 毎日をもっとゆっくりと』より

 暮らしや人生に優劣なんてきっとないんだろうなぁ。

傍から見れば幸せそうに見える人も本当に大切なものや叶えたいものは本人にしかわからない。

ピカソやゴッホのように同じ画家でも表現する題材や描き方は違うし、受け取る側だって彼らの作品を素敵だと思う人もいれば、魅力や才能を理解できない人もいる。

何かを美しいと感じる心も、幸せだと感じる心も、もっともっと自由でいいのかも。

五感をフル稼働させながらたくさんの感情を全身で味わって、「幸せ」も「苦しい」も全部表現していこう。

うん、そうしよう。これからの人生は。

美は見る人の目の中にある。
Beauty is in the eyes of the beholder.
ーベニシア・スタンリー・スミス『ベニシアからの言葉の贈り物 毎日をもっとゆっくりと』より

わたし色の、ちょうどいいサイズで

私たちの考えること、
発する言葉、行うことは、
私たちが自分自身で作る
人生という織物に、
織り込む糸のようなもの。

Our thoughts, our words, our deeds are the threads of the web of the lives that we make for ourselves.

ーベニシア・スタンリー・スミス『ベニシアからの言葉の贈り物 毎日をもっとゆっくりと』より

 見てきた景色、歩んできた道、出会った人と、交わした言葉。

それが今の自分を構成していて、織り込んでいく糸だとしたら・・・。

どんな作品ができあがるんだろう。

次の糸はどんな色で太さで、どんな素材のものを使おう。

きっと、もっと好きなように0(ゼロ)からつくっていけばいいんだ。

お手本や型に頼らず、わたし色の、ちょうどいいサイズで。

もし忙しなく過ごす毎日に慣れて、大切な気持ちを忘れてしまいそうになったら、またこの本に帰ってこよう。

今日もみなさんが愛溢れる素敵な1日を送っていますように。