思うこと

やりたいことがない私、自分らしく生きるには?『世界は夢組と叶え組でできている』

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 TBSのPodcast「となりの雑談」のサクちゃんこと、桜林直子さんの『世界は夢組と叶え組でできている』を読んだ。

夢中になる能力があるやりたいことがある人を「夢組」だとしたら、やりたいことがない人は「叶え組」だ。

『世界は夢組と叶え組でできている』桜林直子

あなたは「夢組」?「叶え組」?

私はどちらかというとずっと夢組だったし、周りからもそう見えていたと思う。

でも振り返ってみると、当時は「今」が辛いから目の前の日常を否定して、私のいるべき場所はここじゃない、ここから抜け出して夢が叶ったら幸せになれるんだ、と信じて必死に夢や目標を設定していただけだった。

常に何かを目指して努力していないと、生きる意味を見失ってしまいそうだったから。

 夢組の鎧を纏っていた私も、本当はずっと心の底から夢中になれるものを探している。

時間を忘れてしまうほど没頭できるものや、人生をかけて実現したい「これだ!」と思える何かを。

話題のオーディション番組や、アニメ『僕のヒーローアカデミア』のように、夢を叶えるまでの道のりが描かれる作品を見ると「実現するために努力する姿って、やっぱりかっこいい〜〜〜!!」と思う。

そして素敵な「夢組」の人たちに出会うと勇気をもらうし、改めて「自分にはこれといって何もないな」と気づく。

 とはいえ、桜林さんも綴っているように、どちらがいい悪いではない。

このふたつは組み合わせてチームになるといい。

仕事でも夫婦でもなんでも自分にない能力をもっている相手を大事にできると、お互いに力になれる。

自分が「夢組」なのか「叶え組」なのかがわかっていれば、無理して自分とはちがう何者かになろうとしなくてすむ。

『世界は夢組と叶え組でできている』桜林直子

 最近は好きなことでお金を稼ぐとか、個性の時代だと言われるからどうしても「やりたいことを見つけなきゃ!」という思考が先行してしまうけど

やりたいことがなくてもいいし、あってもいいよね、どちらもバランスよく交わることで、創造できる世界があるよねって。

世界は「夢組」と「叶え組」でできているし、自分も「夢組」と「叶え組」でできている。

『世界は夢組と叶え組でできている』桜林直子

つまり私は「夢組」でもあり「叶え組」でもあって、「どちらでもない」とも言えるかもしれない。

目標を決めてまっすぐ突き進んでいたら、見ることのできなかった景色もあるし、ゴールを決めずに、やるべきことに一生懸命取り組んできた結果生まれた目標もある。

「やりたいことがなくて悩んでいる」という人がいたら、ぜひこの本を手に取ってほしいなぁ

“考え方屋さん”の桜林さんと一緒に「こんなふうに捉えることもできるのか」と、いろんな角度から自分が大切にしている価値観に気づき、深めることができると思う。

 桜林さんの自身への問いかけや丁寧な分析は、理想だけを語る押しつけがましいものではなく、程よい距離感が心地よかった。

 あぁ、誰かと話したいなぁ

ふと大切な友人たちの顔が思い浮かぶ。


二元論の世界から抜け出して、答えを急がずに、安心感に包まれた場で思考を巡らせたい。

自分の当たり前を疑って、一人では辿り着かなかった発想や出会いにときめきたい。