自宅の壊れてしまった家具や家電、もう着なくなった洋服、普段どうしていますか?
今回はデンマークで生活する人から学んだ “ものを捨てない習慣” についてお話していきます。
ものを捨てるという感覚がない
どうやらデンマークの人は “いらないから捨てる” という感覚があまりないようで、
家具が壊れていたら直して使うし、
使わなくなったものがあれば友人に譲ったり、洋服回収BOXに入れたり、
フリーマーケットに出したり。
すぐに「新しいものを買おう」という発想にならないみたい。
そして彼らのDIY能力が高すぎていつも驚く。
自分で壁を塗り替えて、屋根の瓦を貼り直したり、テラス用のテーブルが壊れかけていたら解体して一から作り直したり。
一見大掛かりに見える修理もをサクッと直して、しかもアレンジまで加えちゃって
お気に入りのものに作り変えてしまうんだから、本当にすごい!
フリーマーケットとセカンドハンドショップ
週末に開催されるフリーマーケットや町の小さなセカンドハンドのお店はいつも賑わっていて、倉庫のような大きい規模で開かれる場所もある。
そこに置かれているのは可愛い食器やレコード。
洗濯機のフタだけ、壊れた窓のフチ、何かわからない電子機器の部品、
穴が開いた壊れかけのスーツケースなど。
東京だとガラクタ扱いされてしまうようなものも
「ゴミになってしまうより必要な人に渡った方がいいでしょ?」という感覚。
驚くほどの数や種類が倉庫いっぱいに置かれているのです。
セカンドハンドなのでかなりお安く手に入るのですが、中には「無料で好きなものを持っていっていいよ〜」なんてコーナーもあるほど!
”不用品譲渡会”と”ご自由にどうぞBOX”
私が通っていたフォルケホイスコーレ内の小さな伝統をご紹介。
誰かがフォルケを去る時には必ず “不用品譲渡会” ←私が勝手に名付けました(笑)
が開かれる。
みんなでラウンジやソファーに集まって、旅立つ人からいらなくなったものを譲り受ける。
入りきらない洋服やシャンプー、化粧品などの日用品、本や家具まで様々。
欲しい人がいれば在学中の生徒やボランティアのスタッフに残していくのが伝統。
さらに1つのタームが終了して生徒がガラッと変わるタイミングには
“ご自由にどうぞBOX” (これも勝手に命名しました)がひょっこり出現する。
新しい生徒はそのBOXから掘り出し物を見つけて、おさがりの洋服や日用品をありがたく使います。
そしてまた彼らが旅立つ時には同じように次の生徒たちに自分のものを譲り、受け継いでいくという素敵な循環。
まとめ:誰かの不用品が、誰かの探し求めていたものに
誰かの不用品は、誰かの探し求めていたもの。
素敵な輪でつながるデンマークの『捨てない暮らし』
これからは消費者として何かを購入するときも、「便利だから」「安いから」という理由だけでなく
商品やサービスの背景まで考えた上で長く繰り返し使える
自分が使い終わったあとまで想像できるような製品を選んでいけたらいいなぁ。
>>「美味しいだけじゃない!ダイレクトトレードを行うデンマークのロースター【Coffee Collective(コーヒーコレクティブ)】」