何を隠そう数年前の私は、妊娠中の不安要素の一つに”長期間お酒が飲めないこと”が入るくらいの大酒飲みだったのです・・・。
お誘いがあれば次の日に仕事があろうが、何時でもどこへでもかけつけてしまうタイプだったので、きっと「あいつは呼べば来る」と思われていたと思う(笑)
当時いつも飲みに行っていた人たちがいまの私を見たら、怪しい宗教に入ったのかと心配するほど、デンマークを機にガラリと変わったお酒との付き合い方。
「心と体の健康」と「本質的な幸せ」を探究していたあの頃
辿り着いたのは、日本の伝統的な食事療法のマクロビオティックと
世界最古の医学と言われるインドのアーユルヴェーダ。
そして私たちが生まれ持った自然治癒力を高める植物療法の学校。
アプローチの方法は違っていても、どれも全部繋がっていて
一番大切なことは「心と体の声を聴くこと」だと身をもって実感した。
内なる自然のフローの本質を理解して、学びが深まるほどに顕著に現れる暮らしの変化
不定愁訴が改善して心身が安定したのはもちろん。
その中でも誰が見てもすぐにわかる変化は、お酒を飲まなくなったことだと思う。
今でもたまに美味しいご飯とゆっくりワインを楽しむことはあるけど、
最近いよいよ体がお酒を受け付けなくなってきてしまったようで、ほんの少し寂しさも感じる。
先日友人と外食をした日のこと
その日は久しぶりに会った大好きな友人たちと、ボトルワインを開けて食事と一緒に楽しんだ。
量にすると、たぶんグラス2~3杯くらい?
今までの量から比べると、2~3杯なんて飲んでないに等しいはずなのに
(この文章を書きながら過去の自分の許容量を思い返すと震え上がる・・・)
これだけでもう、帰りの電車の中でおなかがぐるぐるし始めてなんとなく嫌な感じ。
案の定、翌日は顔も手足も浮腫んでいるし体は一日中重たい。
鼻は赤みを帯びていて、全体的に肌が乾燥している。
歳とともに体質が変化したのか、体の快不快の声を聞けるようになったのか。
とにかく、あまり心地いいものではなかった。
「あぁ、いまの私が心から楽しめるお酒の量はグラス1杯なんだな」
もしかしたら、当時はお酒を飲んだ後のわずかな体調の変化に気づいていなかったのかもしれない。
お酒がある生活が当たり前で、一日中眠くてだるくて、どこか体調が悪いのがデフォルトだったから。
ほんの少ししか飲めなくなってしまった自分と、あの頃からの変容に寂しさを感じながら
「たった1杯を誰とどんな時間を共有するかで、何にも代え難い唯一無二の味になるのかも」
「はじめの一口から、終わりの一滴まで、いま目の前にいる大事な人との時間をもっともっと大切にできるかも」
と思えて、なんだかワクワクしてきた。
ついに1杯しか飲めなくなってしまったけど
誰かと関係性を築くときのように、じっくりゆっくり味わって、心地いい距離感でお酒とも付き合っていけたらいいな。