浴衣を着て花火大会を楽しみにするなんて、いつぶりだろう。
日本の夏は久しぶりだ。
昔は河川敷の近くに住んでいたので、花火大会の当日になると朝からワクワクしていたのを覚えている。
会場の周りでは的屋の人たちが屋台を組み始めて、開始時間までまだ何時間もあるのに、早く浴衣を着たくてソワソワしていたっけ。
立ち並ぶ屋台の隙間から、遠くに見える無邪気な笑顔を見つけてときめいた夏。
あの頃、大きく見えた屋台は姿を変えて新たな装いになっていた。
そこには浴衣の帯にうちわを入れて歩く後ろ姿もない。
どこか寂しさを感じながら、新しい思い出が増えていく。
花火大会やお祭りもいつか夏の風物詩ではなくなってしまうのだろうか・・・
改めて愛おしく感じる日本の美しい四季。
あの頃のようにゆっくりと流れる豊かな日常も、今だからこそ見える景色も、もっと大事にしていきたいなぁ。
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